日本HP、スケールアウト型NAS製品を発表

ZDNet Japan Staff

2009-12-09 16:21

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は12月9日、ハイエンドのネットワーク接続型ストレージ(NAS)製品「HP StorageWorks X9000 Network Storage System」を発表した。

 HPでは、変化する経済環境に対応する次世代の統合ITインフラとして「Converged Infrastructure Architecture」を提供しているが、新製品はConverged Infrastructure Architectureを構成する主要要素の1つである「仮想化されたストレージリソースプール」を具現化するものだという。

 今回発表した新製品は、エンタープライズ向けNASゲートウェイ「HP StorageWorks X9300 Network Storage Gateway」(HP X9300)と、エンタープライズ向けNASアプライアンス「HP StorageWorks X9320 Network Storage System」(HP X9320)、エンタープライズ向け大容量NASアプライアンス「HP StorageWorks X9720 Network Storage System」(HP X9720)の3製品。ペタバイトレベルの大容量データが管理でき、企業の成長に応じて容量とパフォーマンスが拡張できるようになっている。

 HP X9300は、ストレージエリアネットワーク(SAN)環境に対応するゲートウェイ型ファイルサーバ製品だ。最小2台のHP X9300を、HPのSANストレージである「HP StorageWorks Modular Smart Array」「HP StorageWorks Enterprise Virtual Array」「HP P4000 SAN」と組み合わせてファイルサーバを構成する。接続方法はファイバチャネル、SAS(Serial Attached SCSI)、iSCSIから選択可能だ。価格は、617万4000円から。

 HP X9320は、スケールアウト型のファイルサーバアプライアンス製品で、X9300 2台とストレージがパッケージされているため、即時導入が可能だ。パフォーマンス重視の場合には21.6テラバイトのSASドライブが搭載された「HP X9320 Performance Model」、容量重視の場合は48テラバイトのSATAドライブが搭載された「HP X9320 Capacity Model」が最適となる。価格は、Perfomance Modelが2181万9000円からで、Capacity Modelが1887万9000円から。

 HP X9720は、大容量のストレージを必要とする容量単価重視のユーザーに向けたファイルサーバアプライアンス製品。2台のブレードサーバと82テラバイトのストレージを最小構成とし、X9000管理サーバとともに専用ラックにラッキングされている。2010年3月末まではキャンペーン価格で1ギガバイトあたり197円から提供され、最小構成が1694万7000円からとなっている。

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