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振り込め詐欺やインサイダー取引も怖くない--SAS、不正利用対策パッケージを発表

藤本京子(編集部)

2009-12-10 18:48

 SAS Institute Japanは12月10日、不正利用対策パッケージ「SAS Fraud Framework」を2010年1月より提供すると発表した。このパッケージはSASが提唱する「Enterprise Fraud Management(全社的不正対策)」を実現するもので、銀行や保険会社などにおいてさまざまな不正を検知し、防止する。

宮田氏 SAS Institute Japan 執行役員 ビジネス開発本部長 兼 プロフェッショナルサービス本部長の宮田靖氏

 SAS Institute Japan 執行役員 ビジネス開発本部長 兼 プロフェッショナルサービス本部長の宮田靖氏は、「金融機関での不正利用の手口は、振り込め詐欺や保険金支払いの不正請求、インサイダー取引などさまざまだ。次々と新しい手口も登場しているため、不正利用防止の強化が求められている」と、今回のパッケージを提供する背景について語った。

 巧妙化する不正利用を未然に防ぐことは困難だが、宮田氏は「SASは分析ソリューションのリーダーで、統計モデリングの開発技術がある。海外の銀行で不正利用検知を目的としたプロジェクトを支援した実績もあり、ネットワーク分析を活用した不正検知フレームワークとソリューションを確立している」と、SASの優位性を説明した。

 SAS Fraud Frameworkは、不正検知およびアラート生成、アラート管理、ケースマネジメント、SAS Social Network Analysisといったコンポーネントで構成されている。

 不正検知およびアラート生成は、ルールベースによる既知の不正取引パターンの検出や、基本統計量、回帰分析、ピアグループ分析などによる未知の不正パターンの検出、ニューラルネットワーク、決定木、一般化線形モデルなどによる複雑な不正パターンの検出など、複数の手法を組み合わせたハイブリッドアプローチと呼ばれる方法で行われる。

 アラート管理は、不正検知およびアラート生成モジュールによって発生したアラートを統合し、優先順位を付与してケースマネジメントに引き渡す。ケースマネジメントは、不正による損失など財務情報の記録を提供する。

 そしてSAS Social Network Analysisは、顧客に関するすべての詳細情報を解析することで、顧客間の隠れた関係性を洗い出し、その結果を視覚化機能によってビジュアルに表示、分析する。「例えば、同じメールアドレスや同じ電話番号なのに口座の保持者名が違うことがある。こうした疑わしいハードリンクの情報と、送金元と送金先などの行動によるソフトリンクの情報をリンクするなどして、あらゆる方法で不正を発見する」と、SAS Institute Japan ビジネス開発本部 RIビジネス開発部長の高橋昌樹氏。これにより、これまでは困難であった組織的な不正利用ネットワークを特定するという。高橋氏は、「このようなネットワーク分析を不正検知の手法として採用しているのはSASだけだ」としている。

 SASでは、まず2010年の1年間は大手金融機関をターゲットとして導入を推進し、2011年には地域の金融機関などでも展開してきいたいとしている。

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