フォーティネットジャパンは1月15日、ウェブサイト経由で感染を拡大している「Gumblar」ウイルスに関する調査結果と対策方法を公開した。企業に対して、7つの対応法を提示している。
Gumblarは、不正に書き換えられたウェブサイトに仕込まれ、「ドライブ・バイ・ダウンロード」攻撃によってサイト閲覧者のPCに感染し、攻撃を行うウイルス。Adobe Readerのようなアプリケーションの脆弱性を突いて感染する仕組みになっており、大手インターネット企業のサイトをはじめ、国内で多くの被害が発生している。
同社によれば、国内のウェブサイト感染は3500例以上にものぼり、ウェブサーバのセキュリティが破られた形跡があるという。Gumblarが埋め込まれたウェブサイトでは、閲覧者のPCに侵入してさまざまな攻撃を行うが、「Bredolab」と呼ばれるボットネットが実行されることも多いという。
ウェブサイトの書き換えには、ウェブサーバのパスワードが突破されている例もあり、同社では「管理用パスワードをもっと厳密にガードする必要がある」と指摘。それについて、7つのパスワード盗難防止手順を推奨している。
具体的には、
- プレーンテキストでパスワードを保存しない
- FTPSなどのセキュア通信を利用する
- ウイルス対策ソフトの更新を行う
- OSやアプリケーション、特にブラウザとプラグインを最新版に更新する
- 作業終了後はログアウトする
- ゲートウェイセキュリティを導入する
- 信頼できないウェブサイトや人にパスワードを渡さない
といった点を上げている。