Android、スマートフォン市場で急成長へ--IDC調査

文:Marguerite Reardon(CNET News) 翻訳校正:湯木進悟

2010-01-27 08:47

 IDCが米国時間1月25日に発表した調査リポートによれば、Googleの「Android」は今後数年間でスマートフォン市場を席巻し、他の対抗するOSと比較して、最も急速な成長を遂げることになるという。

 Androidは、2013年までに最も急成長するワイヤレスOSとなり、2013年中には世界で2番目に広く利用されているスマートフォンOSの座に着くことになると、同リポートは伝えている。

 現在は主にNokiaの携帯電話に採用されている「Symbian OS」が、世界のスマートフォンOS市場でも最大のシェアを占めている。現在の第2位のシェアは「BlackBerry」のメーカーとして知られるResearch In Motion(RIM)であり、Appleが世界で第3位のシェアに入っている。

 一方、Symbian OSの市場シェアが非常に少ない米国市場においては、この数字も異なってくる。米国内では、現在はRIMがスマートフォンOSのトップシェアを占めており、Appleが第2位に続いている。「Windows Mobile」のOSを提供するMicrosoftは、米国内市場で第3位となっている。

 しかしながら、こうした対抗するスマートフォンOSをよそに、2013年までにAndroidが最も急速な成長を遂げると、IDCは予測している。Androidは、現在は世界で第2位のスマートフォンOSシェアを占めるRIMを押しのけ、米国内では現在第2位のシェアとなるAppleをも抜き去ることになる。

 この市場シェアの大きな変化は、AndroidをOSに採用した携帯電話を発売するメーカーが、ますます増加の一途をたどることに起因する。2009年には、Motorola、HTC、Samsungから、Androidを採用した携帯電話が数種類リリースされたものの、2010年にメーカーが発表するAndroid製品の数はさらに増加して、販売台数も伸びると見られている。Motorolaは、2010年前半だけで少なくとも10機種の新たなAndroid搭載製品の発売を計画していることを明らかにした。

 IDCのアナリストであるStephen Drake氏は、Android OSを採用するデバイスの圧倒的な販売台数が、Androidの急成長を支えることになると語った。AppleやRIMのOSを含む他のOSに比べ、Androidが持つ大きなアドバンテージのひとつには、幅広いメーカーベースのハードウェア上で使用可能という点がある。AppleとRIMは、自社が製造するデバイス上でのみ、各OSの使用を認めている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  4. ビジネスアプリケーション

    急速に進むIT運用におけるAI・生成AIの活用--実態調査から見るユーザー企業の課題と将来展望

  5. クラウドコンピューティング

    Snowflakeを例に徹底解説!迅速&柔軟な企業経営に欠かせない、データ統合基盤活用のポイント

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]