日本IBMは2月1日、ストレージアプライアンス「IBM Information Archive V1.1」の販売を開始したことを発表した。最小構成価格は2125万4000円(税別)。クラウド環境下でのデータを業務や法的要件に応じて、保管基準を設定して安全に管理できるという。
データアーカイブ管理ソフトウェア「Tivoli System Storage Archive Manager(SSAM)」とデータ共有の標準的プロトコルであるNFS(Network File System)に対応したことで、多くのアーカイブアプリケーションやデータ管理ソフトで利用できるようになっている。
また「Tamper proof」という機能で、不正なアクセスを防ぎ、データの改竄や誤消去を回避する機能を同社の独自技術で実装して、セキュリティ機能をさらに強化しているとしている。1テラバイト(TB)のSATAドライブを搭載、最大198.9TBまで拡張できる。
Information Archiveは、あらゆるタイプのデータに対応する汎用の保管庫(アーカイブリポジトリ)として、クラウド環境のデータ保存に最適なアプライアンスと同社は説明する。
高速な反応が求められる高性能なディスクシステムと磁気テープなどのバックアップメディアとの中間である“ニアラインストレージ”として位置付けられ、高性能ディスクや磁気テープと組み合わせることで、統一したデータ保存ポリシーを備えた階層型ストレージ基盤を構築できるとしている。情報保護レベルや廃棄管理において、基本、中間、最大という3つの水準を保管データのグループ単位で設定することで、データの廃棄や情報保護レベルによるテープ装置への移行を自動的に行うという。