サイボウズは2月3日、同社がパートナー企業とともに展開するアプリケーションサービス「かんたんSaaS」において、パートナー2社が無償試験サービスの提供を開始したことを発表した。
かんたんSaaSは、サイボウズのウェブ型データベースソフト「デヂエ」をSaaS事業向けに改造したプラットフォーム上で、同社やパートナーが開発した「業務改善」がテーマの各種アプリケーションを、ノンカスタマイズ、初期費用不要の月額課金で提供するサービス。2009年10月にリリースされている。
無償試験サービスは、既にサイボウズによるアプリケーションが複数提供されているが、今回、パートナーであるアミタエコブレーンが提供する環境部門向け「産廃契約らくらく管理」と、日本サーキットが提供する製造業向け「ものづくり 業務改善セット」の2製品についても試験サービスが開始された。
産廃契約らくらく管理は、契約書、付随契約書、許可証といった産廃契約に使われる文書を管理するアプリケーションで、契約書の内容や組み合わせ数によって1ユーザーあたり月額1000円〜2200円で提供される予定。また、ものづくり 業務品質向上セットは1ユーザーあたり月額1200円となる予定。価格はいずれも税別で、5ユーザーから利用できる。試験サービス期間中は、ダウンタイムやサポートレスポンス、データ保全など、いくつかのサービスレベルが保証されないが、いずれも無償での評価が可能となる。今後、課金サービスへ移行する際には、個別に案内のうえ、手続きを行う予定という。また、料金についても変更になる可能性がある。
同社では「かんたんSaaS」について、初年度で250社の導入を見込んでいる。