F5ネットワークスジャパンは、トラフィック制御ソリューションの新製品「BIG-IP v10.1」に搭載される新機能を発表した。ユーザーに応じてきめ細かい制御が可能なアクセス認証基盤を搭載したほか、ユーザーの物理的な位置情報に応じてアプリケーション配信ポリシーを決定する機能などが追加されている。
新たに搭載したアクセス制御基盤「Access Policy Manager」では、社内、ビジネスパートナー、顧客など、ユーザー別に設定したポリシーに基づきアプリケーションを配信する。BIG-IPの持つ認証サービスと統合されているため、認証のための追加コストなしにトラフィックをセキュアかつ適切に制御できる。また、WANを介したアプリケーショントラフィックを最適化する「WAN Optimization Module」では、アダプティブ圧縮や重複排除技術を用いて帯域幅コストの削減とデータ転送の高速化を行い、データセンター間で仮想マシンイメージなどのレプリケーションを行う際の信頼性向上、コスト削減を実現するという。
また、同社製品のOSにあたる「TMOS」に地理位置情報サービスを統合した。これによって、ユーザーの物理的な位置とアクセス状態から配信ポリシーを決定することが可能となり、ユーザーの場所に応じたトラフィックの最適化やアクセス制限が行えるようになった。
同社ではあわせてリモートおよびモバイル環境からのアクセスを最適化するアプライアンス製品「BIG-IP Edge Gateway」を発表している。アプリケーションや各種リソースへのアクセスをエッジ部分で統合、一本化することで、ネットワークやデバイスの種類による管理コストを削減するとともに、高速化やネットワークの自動切り替えといった利便性を提供する。