ITホールディングスのインテックは2月8日、ID同期システム「結人/Password Sync」の提供を開始したことを発表した。税別価格は200万円、年間保守料は30万円。今後1年間で10社の受注を目指す。
結人/Password Syncは、Active Directoryで管理されるIDとパスワード情報だけを社内の各システムに同期する。Windows標準のパスワード変更機能でメンテナンスされたパスワード情報をLDAPなどの各システムに自動で同期する。
利用システムが増加するにつれて、煩雑になりがちなパスワードを簡単に管理できるようになるという。同期対象をActive DirectoryのIDとパスワードに限定することで、低価格で提供できるとしている。
結人/Password Syncは、連携するドメインコントローラの数に制限がない。利用には別途データベース(DB)を必要とする。
結人は、異なる種類のディレクトリシステムやDBなどが保持するさまざまなデータ形式を吸収して、システム間のデータを同期させる。日本の商慣習に対応した事前同期機能などを搭載。システム間の同期設定を画面上で容易にできるよう設計されていることから、システム導入までの構築期間を短縮できるという。
インテックは、ID情報をライフサイクルで管理するID統合システム「束人」も提供している。ID情報のライフサイクル管理に必要な申請、承認のフローを設定できる。同期システムでの利用者の登録、変更、削除といった証跡ログをGUIで確認でき、不正なユーザーアカウントの登録防止や削除漏れなどの追跡対応が可能となっている。