EMCジャパンは2月8日、同社のミッドレンジストレージ「EMC CLARiX CX4」シリーズにおいて機能拡張を行い、設置面積あたりの容量が4倍となった新モデルの販売を開始した。
新しい高密度モデルのシステム構成は、1ラックに最大390台の5400/7200rpm(回転毎分)2テラバイトSATAドライブ、およびフラッシュドライブを搭載できる。これまでのラックに同じ数のドライブを搭載した場合に比べ、設置面積および電力接続数が約半分で済むという。また、CIFSおよびNFSを利用したい場合は「Celerra」ゲートウェイシステムを利用して、同システムを導入できる。
5400rpmの2テラバイトSATAドライブは電力効率に優れており、前世代の1テラバイト7200rpm SATAドライブと比較して、電力消費量を60%以上削減できるという。また、従来のディスクドライブに加えて、エンタープライズフラッシュドライブ(EFD)もサポート。さらに、使用していないディスクドライブの電源をオフにする「EMCスピン・ダウン・テクノロジー」をサポートすることにより、従来のディスクを使用したSATAドライブよりも電力消費量を65%削減できるとしている。
同社では、新モデルのこれらの特徴により、データセンターやリモートオフィスにおける電力消費量と冷却コストの削減、物理的なスペースに関する要件の緩和、重量に関する要件への準拠を実現できると述べている。