NECは3月12日、シンガポールのセントーサ島にある総合テーマパーク「リゾート・ワールド・セントーサ」から、ITマネージドサービス契約を受注したと発表した。今回の契約は、同社の100%子会社であるNECアジアを通じて結ばれており、テーマパーク内の4万カ所以上のアクセスポイントに接続される機器を対象に、従業員がITを活用して来場者にサービスを提供できるよう、環境の構築と維持をNECが請け負う。
同社は、従業員が使用するパソコン、サーバ、ストレージなどの技術サポートや資産管理、セキュリティ対策などを行い、24時間対応のサービスデスク対応を含む総合ITマネージドサービスを3年間提供するとしている。
リゾート・ワールド・セントーサは、ゲンティングループ(Genting Group)により、約47億米ドルをかけて開発された。シンガポール初のカジノ、東南アジア初で唯一のユニバーサル・スタジオ、水族館、6つのホテルなど、多数のエンターテインメント施設を統合した高級リゾートという。
NECではすでに、同テーマパーク内に開園する予定のユニバーサル・スタジオの入場管理システムなどのソリューションを受注している。同社は「今後も引き続き、NECアジアを中心として、アジア各国の顧客に対し、ITサービスとネットワークを融合したトータルソリューションを提供していく」としている。