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NEC、中国の大手医薬品流通卸に温度トレーサビリティ納入--RFID活用

大川淳

2010-03-02 19:31

 NECは3月2日、中国の大手医薬品流通卸会社の九州通医薬集団(九州通)に、温度センサ付き無線ICタグ(RFID)で商品の物流過程で品質管理ができる温度トレーサビリティシステムを納入したと発表した。

 今回のシステムは、温度センサ付きRFIDタグを備えた専用箱に医薬品を入れて出庫し、輸送中の温度データをタグに記録し、温度分析データベースに保存して、保冷材や運送ルートの変更など、さまざまな改善に活用する。従来こうした情報は荷物が到着した時点で従業員が手作業で取得していたが、同システムでは、RFIDリーダライタでログ情報として数秒で収集できるという。

 九州通は、ワクチンや血液製剤など高価で厳密な温度管理が必要な医薬品分野から同システムの使用を開始する意向。今後2年間で同社の中国国内34拠点に展開、1500個のタグを利用する予定だ。将来は、RFIDから無線でリアルタイムに情報を発信するアクティブタグなどを利用し、物流時の急な温度変化などの異常検知のアラームを即時にドライバーに送信することを計画しているという。

 医薬品流通卸業で中国第3位の九州通は、売り上げ年率45%以上の成長率を達成している企業とNECは説明。NECは今回のシステムについて「医薬品が流通する際の品質管理の向上による競争力強化が目的」としている。

 医薬品や食品の安全性確保に対する取り組みはグローバルに加速しているが、これまでは生産工程の品質管理や原材料から最終製品までのトレースシステムでとどまっており、物流段階での管理状態を確認する手段が十分ではなかったという。

 2008年に施行された中国の医薬製品品質管理規約でも、品質管理の徹底や精度向上が求められているという。NECは九州通での導入を契機に、RFIDを活用して、温度や湿度、衝撃を管理する物流品質トレーサビリティソリューションを日本や中国、ブラジルを中心とした海外にも提案していくという。

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