ヤマダ電機、PC教室の会員向けサービス基盤として日本ユニシスのリモートアクセスツールを導入

富永恭子(ロビンソン)

2010-03-18 06:00

 ヤマダ電機は、同社が全国の店舗で展開する「YAMADAパソコン教室」の会員向けに、日本ユニシスが提供するSaaS型リモートアクセスツール「SASTIKサービス」を応用した新たなサービスを4月1日より提供開始すると発表した。

 ヤマダ電機は、全国の約100店舗で「YAMADAパソコン教室」を開設している。同社は今回、パソコン教室会員への付加価値提供のためSASTIKサービスを導入し、新たな会員証としてSASTIKサービス専用の「USB型認証キー(SASTIKキー)」の配布を開始するという。また、新たな会員証によってアクセスできる会員限定のウェブサイトを4月1日より開設するとしている。

 SASTIKサービスでは、YAMADAパソコン教室の会員が、会員証であるSASTIKキーを、インターネットに接続されたパソコンのUSBポートに挿すだけで、接続先の選択や特別な設定を行うことなく会員限定サイトにアクセスできるという。これにより、教材コンテンツを参照してパソコン教室の復習を在宅で行うことができ、習熟度の向上が期待できるとしている。さらに、従来からデジタルナレッジがヤマダ電機向けに作成、提供しているストリーミングを使った同期型インターネット授業「ライブネット講座」の受講予約と受講を在宅で行えるようになるという。

 さらに会員は、SASTIKサービスを利用することで、会員限定サイトから仮想デスクトップ環境を入手できるという。 従来、このようなネットワーク環境を利用するためには、SSL通信など、暗号化の高度な知識が必要だったが、SASTIKサービスを利用することにより、初心者でも、簡単、安全、かつ安価に利用可能になるとしている。

 また、同サービスの基本機能により、教育コンテンツの提供者は、URL非公開、証跡消去、ファイルダウンロードやプリントアウトの抑制など、経営資産の漏えい、流出のリスクを回避できるとしている。

 ヤマダ電機では今後、SASTIKサービスにより、パソコン教室会員向けの教材コンテンツの充実や新たな会員限定サービスの提供と拡充も検討しているという。日本ユニシスも、企業向けに加え、ヤマダ電機のパソコン教室をはじめとしたエンドユーザー向けの導入事例をもとに、SASTIKサービスを積極的に提案していきたいとしている。

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