富士通は、2010年2月1日に開始された郵便事業(日本郵便)のインターネット郵便サービス「Webゆうびん」を支えるシステムの構築を支援したと発表した。Webゆうびんは、「Webレタックス」「Web速達」「Webレター」など、インターネットから手紙や書類などの郵便物を送ることができる一連の新サービスである。
日本郵便が日本郵政公社時代の1981年に開始した「レタックス」は、利用者が郵便窓口へ持参した文書を、受取人近くの日本郵便支店までファックスで送信し、台紙に貼り付けて配達するサービス。近年の電子郵便サービスの多種多様なニーズに対応するため、日本郵便は、より便利に郵便物などを送ることのできる新サービスとしてWebゆうびんを開始している。
Webレタックスは、従来のサービスを拡充し、インターネットからもレタックスを送れるようにしたもの。郵便窓口より一律80円安く、1通500円から送ることができる。また、Webレターは、手紙や書類などの郵便物を1通95円から送れるサービスで、定型文のほかイラストなども送ることができる。
Webゆうびんのシステムにより、個人や企業の利用者がウェブ上で入力したWebレタックスを、日本郵便の支店などで印刷し、配達できるようになった。また、郵便窓口で受け付けたレタックスも、同システムを利用することで郵便局や日本郵便支店間のファックスでのやり取りをすることなく配達が可能となり、レタックス業務関連作業の一元管理を実現したとしている。
富士通によれば、同システムにはPCサーバ「PRIMERGY」、Unixサーバ「SPARC Enterprise」、ビジネスアプリケーション基盤「Interstage」、統合運用管理ソフトウェア「Systemwalker」を採用。利用者が使いやすい画面設計や24時間365日稼働に対応した高信頼なシステム構築、セキュリティ強化などを行うとともに、設計開発から、日本郵便支店や集配センターなど、約1400カ所の拠点へのソフトウェアの導入、展開作業などを、約4カ月で実現したとしている。