マイクロソフト、「Windows HPC Server 2008 R2」のベータ2版をリリース

文:Ina Fried(CNET News) 翻訳校正:湯木進悟

2010-04-08 08:39

 Microsoftは米国時間4月7日、教育やライフサイエンス、ファイナンスなどの分野で活用されるコンピューティングクラスタ向けバージョンである「Windows HPC Server 2008 R2」のベータ2版をリリースした。新たなベータ版の機能では、「Windows 7」が稼動するデスクトップをコンピューティングクラスタ内でノードとして活用したり、クラスタ内のグラフィックスチップの処理能力を利用したりすることが可能となっている。また、Microsoftは、「Excel 2010」向けの一連の高性能コンピューティングサービスで、Excelのより広範なサポートも追加している。

 プロダクトユニットマネージャーであるRyan Waite氏はブログ投稿で、「スーパーコンピューティングの力を最も必要としている人々のもとへ届けられるように努めることができ、Microsoftの高性能コンピューティングにとって非常に喜ばしい機会を迎えることができた」と記している。

 Windows HPC Server 2008 R2の最初のベータ版は、2009年11月にリリースされた。同社は、製品版のリリースを2010年内に予定している。

 Microsoftは、ここ数年の間、スーパーコンピュータでランキング上位に位置づけられるように取り組みを続けてきた。

 同社は、有名なスーパーコンピュータメーカーであるCrayが、2008年にWindows HPC Serverを搭載するマシンを製品ラインに追加し、大きく前進することができた。

 これとは別に、Microsoftは4月7日、非営利団体や非政府組織(NGO)向けにカスタマイズされたバージョンの「Dynamics CRM」製品もリリースしている。標準的な顧客管理機能に加えて、同バージョンでは、寄付や誓約の管理、会員管理、ボランティアのトラッキング、キャンペーン管理、ダッシュボード報告、オンライン支払いなどのサポートが追加されている。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. ビジネスアプリケーション

    生成 AI 「Gemini」活用メリット、職種別・役職別のプロンプトも一挙に紹介

  2. セキュリティ

    まずは“交渉術”を磨くこと!情報セキュリティ担当者の使命を果たすための必須事項とは

  3. セキュリティ

    迫るISMS新規格への移行期限--ISO/IEC27001改訂の意味と求められる対応策とは

  4. セキュリティ

    マンガで分かる「クラウド型WAF」の特徴と仕組み、有効活用するポイントも解説

  5. セキュリティ

    警察把握分だけで年間4000件発生、IPA10大脅威の常連「標的型攻撃」を正しく知る用語集

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]