偽セキュリティ対策ソフトの感染被害が増加--トレンドマイクロ調べ

吉澤亨史

2010-06-04 14:33

 トレンドマイクロは6月3日、5月のインターネット脅威マンスリーレポートを発表した。5月の不正プログラム感染被害の総報告数は1403件で、4月の1533件から減少している。

 感染報告数ランキングでは、5月に感染被害が増加した偽セキュリティ対策ソフト「TROJ_FAKEAV」と「HTML_FAKEAL」がランクインしている。偽セキュリティ対策ソフトは、「PCがウイルスに感染している」という偽の警告でユーザーの恐怖心をあおり、問題を解決するには有償版を購入する必要があるというメッセージを表示して金銭をだまし取ろうとするもの。

 有償版の代金をだまし取るだけでなく、偽セキュリティソフトの購入時に利用したクレジットカードのIDやパスワードから、さらに大きな金銭被害に発展することもある。侵入のきっかけとしては、SNSのログインパスワードの変更と偽った迷惑メール(スパム)に添付されたファイルを実行した例や、Gumblar攻撃で最終的にダウンロードされた事例が報告されている。

 不正プログラム感染被害報告数ランキングの上位は、1位がワームの「WORM_DOWNAD」(39件)、2位が「MAL_HIFRM」(33件)、3位がリムーバブルメディアを介して感染する「MAL_OTORUN」(30件)、4位がTROJ_FAKEAV(18件)、5位がHTML_FAKEALとバックドアの「BKDR_AGENT」(ともに16件)となっている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]