Google Chromeはセキュリティについてしっかりと考慮されていることで知られている。とは言うものの、本記事で紹介しているサードパーティー製の拡張機能を利用することで、オンラインにおけるセキュリティと機能性の双方をさらに向上させることができる。
Google Chromeは筆者が愛用しているウェブブラウザである。なぜかって?それは現在利用可能なウェブブラウザのなかで、ほぼ間違いなく最もセキュアであるからだ。とは言うものの筆者は、ことセキュリティの強化について言えば、やりすぎという言葉はないと確信している。このため、セキュリティ強化に役立つ拡張機能がサードパーティーによって開発された際には、それをチェックするようにしている。では以下に、検討に値する拡張機能を10個紹介してみよう。
#1:AdBlock
AdBlockはセキュリティ拡張機能ではないという意見もあるかもしれない。しかし筆者は、AdBlockを使用せずにウェブ閲覧を行う気にはなれない。AdBlockを使用することで、広告を利用するという最近流行の攻撃からもPCを守れるようになる。広告にマルウェアを埋め込む攻撃には、The New York Timesのような信頼されているウェブサイトでさえも利用されているのである(関連英文記事)。AdBlockはこういった攻撃からPCを守ってくれるというわけだ。
#2:Bug Me Not
Bug Me Notはユニークな拡張機能である。この拡張機能の目的は、会員登録が必要なウェブサイトからの広告スパムを防ぐことにある。ユーザーは、会員登録が必要なウェブサイトを閲覧する際にBug Me Notを起動(ログインページが表示された際に、アドレスバーの右側に表示されているアイコンをクリック)することになる。するとBugMeNot.comのデータベースが検索され、そのサイトの会員登録情報が登録されているかどうかがチェックされる。該当情報が登録されている場合、その情報はBug Me Notによって登録フォームに転記されるため、ユーザーは自らの情報を提供することなく目的のウェブサイトを利用し続けることができるわけである。
#3:FlashBlock
Flashの脆弱性を突いた攻撃が増加してきている。FlashBlockはまず最初に、Flashコンテンツをウェブページ上に表示させないようにすることで、こういった攻撃を防ぐようになっている。その後ユーザーは、ウェブページ上にあるFlashコンテンツの表示を個別に許可するか、すべてまとめて許可するかを選択できる。またFlashBlockは、信頼できるサイトをホワイトリストに登録できるようにもなっている。
#4:LastPass
LastPassはオンラインパスワード管理ツールであり、フォーム自動入力ツールでもある。パスワードや個人情報はオンライン上で管理されているため、複数のコンピュータ間で同期させることもできる。同期の際、LastPassのサーバに送信されるすべてのデータはローカル環境で暗号化され、その後アップロードが行われる。その他の便利な機能については、LastPassをレビューした筆者の記事(英文)を参考にしてほしい。