山室監査役「大人の嘘としてやむを得ないところもあった」
富士通において、応接室は密室なのかという質問に対しては、「窓があるかどうかは関係ない。心の問題である。応接室はオープンである」と山本氏が回答。今後も退任理由を病気とすることがあるのかという質問に対しては、監査役の山室恵氏が、「嘘をついたことは事実であるが、大人の嘘としてやむを得ないところもあった。適正なものではないと考えており、今後は適正な対処をしていく」とした。
また、ニフティの株式売却については、「クラウドサービスにおいて進化できる企業であり、売却は考えていない」としたほか、ファナックの株式売却理由については「富士通の意志で売却したものではなく、ファナック側から、自社の株式を安定化させるために先方から提案があったもの」とした。
東芝と携帯事業を統合、「他社に負けないものができる」
富士通はiPadのような製品を作れないのかという質問には、執行役員副社長の佐相秀幸氏が回答。「同じビジネスモデルで戦うわけにはいかないが、約20年間に渡り法人向けタブレットPCの実績があり、強いところを生かしたモデルを作って戦っていく」とした。
また、6月17日に正式発表された東芝との携帯電話事業の統合については、「富士通と東芝の技術を融合して、他社に負けないものができると確信している」(佐相氏)などとした。
なお、インターネットなどによる議決権行使を含めた議決権行使個数は145万4244個(昨年は147万4503個)。また、会場への出席株主数は1947人(昨年は1403人)と過去最高になった。議案はすべて可決され、株主総会は12時49分に終了した。