日本オラクルは7月5日、製造業の製品開発や電力施設などの社会インフラ関連施設の保守業務における技術情報などの可視化と連携を支援するアプリケーションの最新版「AutoVue Enterprise Visualization 20.0」を同日より提供開始すると発表した。
AutoVue Enterprise Visualizationは、企業の経営者や担当者、顧客やパートナーなどの外部関係者と、製品情報や技術情報を閲覧、共有するエンジニアリング向けのコラボレーション製品。475種類以上のデータ閲覧機能とウェブベースのコラボレーションにより、製品開発や大型施設の保守業務に携わる関係者は、製品情報を閲覧、共有できるという。
最新版では、電子機器、半導体、産業機械などの技術情報や製品情報のウェブ環境による可視化とコラボレーション機能に加え、電気・ガス・水道などのライフライン、プラントエンジニアリング、重工業など、大型設備の迅速かつ確実な保守業務を支援するための機能が強化されているという。
たとえば、「AutoVue 3Dウォークスルー機能」では、保全担当者が実際に作業する現場を3次元の仮想空間で再現し、作業経路や作業装置を表現する。また仮想空間において点検個所の確認とアノテーション(コメント)の共有が可能という。また、保守担当者がネットワークに接続できない状況でも、大型設備の設計図面などの技術情報をセキュリティが確保された状態で、ローカルにおいて管理し、ネットワークに接続した際更新情報をサーバにアップロードして、最新データの安全な共有と活用を支援するという。
また、オラクルのPLMアプリケーション「Agile PLM」、ERPパッケージ「Oracle E-Business Suite」、コンテンツ管理製品「Oracle Universal Content Management」、プロジェクトポートフォリオ管理製品「Primavera Enterprise Project Portfolio Management」などと連携し、併用により既存資産の有効活用を支援するという。単一ソリューションとしての導入も可能だ。