日本オラクルは8月3日、「Oracle SOA Suite 11g」のパフォーマンスおよび拡張性をさらに向上する「Oracle Service Bus 11g」を発表した。
Oracle Service Bus 11gは、「Oracle Fusion Middleware」製品群の一部であり、Oracle SOA Suite 11gの主要コンポーネント。アプリケーションのアーキテクチャを、柔軟かつ迅速に変更しサービス指向のアプリケーション環境に対応させるソフトウェアだという。サービスやアプリケーションの調整および管理を、標準準拠の技術で行う。また、インメモリデータグリッドである「Service Result Cache」や「Automated Lifecycle Service Governance」などの新機能とあわせて、企業のデータセンターとパブリッククラウド基盤との連携を容易にし、仮想プライベートクラウド環境の性能および可用性を向上するとしている。
Oracle Service Bus 11gは、「Oracle Coherence」と連携することで、Service Result Cache機能をクリックひとつで利用できる。同機能は、サービスとして静的なバックエンドデータへ頻繁にアクセスする際に発生するレイテンシ(遅延時間)を削減するために、サービスの実行結果をメモリ上にキャッシュし、サービス利用者に高速に結果を返すものだという。
Automated Lifecycle Service Governanceは、開発から導入、実行にいたるまでのサービスのライフサイクル全体において、Oracle Enterprise Repositoryに自動的に同期することで、サービスガバナンスを実現する。これにより、ツールと手動での組み合わせにより管理していた従来の製品に比べ、サービスガバナンスツールとの同期を行うための不要な作業が削減されるため、エラーの削減と開発期間の短縮につながるとしている。