日本オラクル、最新版の「Oracle Service Bus 11g」を発表

富永恭子(ロビンソン)

2010-08-03 16:48

 日本オラクルは8月3日、「Oracle SOA Suite 11g」のパフォーマンスおよび拡張性をさらに向上する「Oracle Service Bus 11g」を発表した。

 Oracle Service Bus 11gは、「Oracle Fusion Middleware」製品群の一部であり、Oracle SOA Suite 11gの主要コンポーネント。アプリケーションのアーキテクチャを、柔軟かつ迅速に変更しサービス指向のアプリケーション環境に対応させるソフトウェアだという。サービスやアプリケーションの調整および管理を、標準準拠の技術で行う。また、インメモリデータグリッドである「Service Result Cache」や「Automated Lifecycle Service Governance」などの新機能とあわせて、企業のデータセンターとパブリッククラウド基盤との連携を容易にし、仮想プライベートクラウド環境の性能および可用性を向上するとしている。

 Oracle Service Bus 11gは、「Oracle Coherence」と連携することで、Service Result Cache機能をクリックひとつで利用できる。同機能は、サービスとして静的なバックエンドデータへ頻繁にアクセスする際に発生するレイテンシ(遅延時間)を削減するために、サービスの実行結果をメモリ上にキャッシュし、サービス利用者に高速に結果を返すものだという。

 Automated Lifecycle Service Governanceは、開発から導入、実行にいたるまでのサービスのライフサイクル全体において、Oracle Enterprise Repositoryに自動的に同期することで、サービスガバナンスを実現する。これにより、ツールと手動での組み合わせにより管理していた従来の製品に比べ、サービスガバナンスツールとの同期を行うための不要な作業が削減されるため、エラーの削減と開発期間の短縮につながるとしている。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    2025年はクラウドを標的にする攻撃が増加!?調査レポートに見る、今後警戒すべき攻撃トレンド

  2. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  3. ビジネスアプリケーション

    業務マニュアル作成の課題を一気に解決へ─AIが実現する確認と修正だけで完了する新たなアプローチ

  4. 経営

    プロが教える“使える業務マニュアル”--作成・運用を実現する3つのポイント

  5. セキュリティ

    Microsoft Copilot for Security--DXをまい進する三井物産が選んだ理由

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]