#7:Windowsのアクティベーションを先送りする
企業がWindows Vistaを導入する場合、マスタイメージを作成し、Sysprepを実行し、該当イメージを配備するのが一般的だろう。この場合、Sysprepを実行した日と、実際にWindows Vistaを配備する日の間隔が空きすぎると問題が生じることになる。
アクティベーションの猶予期間は30日延長することが可能になっているが、そういった延長は3回までしか行うことができない。とは言うものの、以下のレジストリハックによって、こういった制限を回避することができる:
- レジストリエディタでHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\SLというキーを探し出す。
- SkipRearmという値のデータに「1」を設定する。
- コマンドプロンプトウィンドウを開き、「slmgr -rearm」というコマンドを実行する。
#8:オフラインファイルの場所を変更する
Windows Vistaのオフラインファイル機能を使用すると、オフラインファイルのキャッシュが自動的にC:ドライブに保存される。しかし、筆者の使用しているノートPCのように、ハードドライブが2基搭載されている場合、セカンダリハードドライブを利用してほしいと思うこともあるだろう。筆者は、以下に記した手順を実行することで、キャッシュの保存場所をE:\cscフォルダに変更することができた:
- コントロールパネルを開き、[ネットワークとインターネット]−[オフラインファイル]をクリックする。すると「オフラインファイル」ダイアログボックスが表示される。
- オフラインファイルが有効になっている場合、無効化する。
- [OK]をクリックし、PCを再起動する。
- PCが起動したのであれば、レジストリエディタでHKEY_LOCAL_MACHINE\System\CurrentControlSet\Services\CSCというキーを探し出す。
- 「Parameters」という名前で新たなキーを作成する。
- Parametersキーの値として「CacheLocation」という文字列値を作成し、そのデータに「\??\e:\csc」を設定する(ここでe:には、使用したいハードドライブのドライブ文字を指定する)。
- レジストリエディタを終了し、PCを再起動する。
- PCが起動したのであれば、オフラインファイルを有効化する。
- 最後にもう1度、PCを再起動する。これで、オフラインファイル機能を利用する準備が整ったわけだ。
#9:ユーザーアカウント制御(UAC)を無効化する
多くの人をいらだたせるWindows Vistaの機能にUACがある。基本的に、管理者は一般ユーザーとして扱われる。そして管理者が管理作業を行おうとすると、その操作が管理者自身によって開始されたものであるかどうかが照会されるわけだ。筆者は、こういった仕組みがマルウェアに対する効果的な防御対策として機能していると考えているものの、気に入らないという人も多いため、レジストリエディタを用いて、UACのプロンプトが表示されないようにする方法をここに紹介しておく:
- レジストリエディタでHKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\Systemというキーを探し出す。
- ConsentPromptBehaviorAdminという値のデータを「0」に変更する。