NPO法人 えどがわエコセンターは、富士通のSaaS型顧客管理サービス「CRMate」をエコ活動の登録者管理として採用し、4月よりサービスを開始した。同サービスは、帳票や画面の構成変更など含めて、約1カ月、初期費用114万円(月額2万7500円)で構築できたという。
えどがわエコセンターは、江戸川区内の住民や企業向けに省エネ、省資源、ごみ減量などについて取り組み、2012年度までの5年間で、平均年間16万トン(2004年度比6%減)の温室効果ガスの削減を目標とした「もったいない運動えどがわ」を推進。現在の登録者数は約7万5000人にのぼり、年間約120ものイベントの実施など、エコ活動を展開している。しかし、これまで登録者情報や活動情報を表計算ソフトで管理し、ソフトを使える一部の職員が運用していたため、登録者の退会情報の反映が遅れて不要な郵便物を発送したり、イベントに関する問い合わせの検索に時間がかかるなど、情報サービスの効率と品質の向上が課題だったという。
同センターでは、今回のCRMateの導入で、職員6名全員がネットワーク経由で登録者情報や活動状況などを共有できるようになったほか、従来では数日要していたイベント実施回数などの集計業務を即時抽出できるようになった。また、富士通のデータセンターでデータを管理するため、データ紛失の心配がなくなるなど、データ管理やセキュリティ面で安全性が向上した。これにより、登録者の情報管理作業や、接客や問い合わせ対応など、事務局としての業務効率と品質を大幅に向上させたとしている。
えどがわエコセンターは、今後同サービスを活用し登録した情報を分析することで、もったいない運動の参加者や活動の傾向をつかみ、活動推進に活用していく予定だという。