セールスフォース・ドットコムは9月29日、ファーストリテイリングが、同社の経営を支えるIT基盤として、クラウドプラットフォーム「Force.com」をグローバル導入したことを発表した。
ファーストリテイリングでは、Force.comで会計業務、人事業務システムをクラウド化し、9月から「ユニクロ」をはじめとする複数のブランドを展開している9つの国と地域の2258店舗(2009年8月期、フランチャイズを含む)、4万5000ユーザー以上で利用しているという。
今回の導入は、ファーストリテイリンググループが掲げる「FAST RETAILING WAY」の理念に則り、「Group One」「Global One」「全員経営」の実現に向けて全社の構造、仕組み、ルールを構築する「G1プロジェクト」に基づくものだという。従来のオンプレミスのITシステムをクラウドに移行するにあたり、Force.comを採用した理由としては、グローバル企業における導入実績、稼働開始後の仕様変更やシステム拡張に対する柔軟性などが評価されたという。今後、ファーストリテイリングでは、PDAなど多様なデバイスでの運用も考慮に入れて、さらにクラウド化を推進するとしている。