NTT ComとMSがクラウドで提携へ--Azure用DC、事実上の国内展開へ

冨田秀継(編集部) 藤井涼(編集部)

2010-10-12 17:59

 日経新聞によると、NTTコミュニケーションズとマイクロソフト日本法人がクラウドコンピューティングで提携する。両社はCNET Japanの取材に対して提携の事実を認めており、近日中にも正式に発表する見込みだ。マイクロソフトでは、今後も積極的にWindows Azureのパートナーを拡大していくとコメントしている。

 Windows Azureを提供するデータセンターは国内に存在しないため、ユーザー企業は機密性の高いデータを国外のデータセンターに預けるリスクを考慮しなければならなかった。

 このようなサービス面の制約があるなかで、Microsoft本社は7月12日(米国時間)、クラウド分野で富士通と協業することを発表した。Windows Azure platformを利用して富士通ブランドのクラウドサービス「FJ-Azure」(仮称)をグローバルに提供する内容で、事実上、Windows Azure用のデータセンターを国内に設置する提携といえる。

 マイクロソフトではこうした施策を打つことで、機密情報の取り扱いに関する抵抗感を弱めたいという考えがある。今回のNTTコミュニケーションズとの提携も、この路線の延長線上にあると考えて良いだろう。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]