サイゼリヤは、グローバル展開を視野にいれた業務改革の基盤として日本オラクルのERPパッケージ「JD Edwards EnterpriseOne」を採用した。日本オラクルが10月25日に発表した。
サイゼリヤのJD Edwards EnterpriseOne導入プロジェクトは、2010年10月に開始され、2011年9月には新システムの稼働を開始する予定。導入作業は中本・アンド・アソシエイツが担当する。
新システムは、原材料購買から自社生産を経て店舗販売するまでの製造直販に関わる業務の流れ全体を担う。サイゼリヤでは、リアルタイムな数値把握による経営判断の迅速化と業務の流れの可視化による各部門の生産性向上を期待しているという。
サイゼリヤはイタリアンレストランチェーンとして国内に約840店舗を展開。これまでは国産の業務パッケージや表計算ソフトなどで財務会計や物流管理、生産管理などの本社業務を遂行していた。しかし、より迅速な経営判断が求められる現在、日次に店舗ごとの粗利捕捉、全国の在庫情報のリアルタイムな数値の把握、業務の効率化と自動化における課題を認識し、新基幹業務システムの導入を決定したとしている。
サイゼリヤでは製品選定時、グローバル対応のERPパッケージに着目。簡素で短期かつ低コストによる導入を選定の軸として検討したいう。その中でJD Edwards EnterpriseOneが、グローバル対応や新設拠点への迅速な展開が可能な点を評価され、採用に至ったという。また、同パッケージの選定にあたっては、今後必要となる国際会計基準の導入において、日本オラクルに多くの導入実績があることも重要視したという。