NECは11月8日、ヴイエムウェアの最新クラウド管理ソフトウェア「VMware vCloud Director」を用いたクラウドコンピューティング基盤の動作検証をヴイエムウェアおよびシスコシステムズ合同会社(シスコ)と共同で実施すると発表した。
今回の検証は、NECがVMware vCloud Directorの国内での販売を開始するのに先立ち実施されるもの。近年、最新技術を活用した柔軟なクラウドコンピューティング基盤を活用したいというニーズが高まる反面、最新製品を組み合わせたシステムの構築には「構築ノウハウがない」「安定稼動が不安」といった声も聞かれるという。今回の共同検証はこうした課題を解決するもので、ユーザーは強固なセキュリティと高い運用管理性を維持しつつ、最新技術を活用したクラウドコンピューティング基盤を安心して導入することが可能となるとしている。
同検証では、NECのIAサーバ「Express5800/SIGMABLADE」とストレージ「iStorage」、ヴイエムウェアのVMware vCloud Directorと同社の仮想化ソフトウェア、およびシスコの仮想スイッチ「Cisco Nexus1000V」を組み合わせたクラウドコンピューティング基盤の共同検証を行う。検証の結果は、検証構成やインストール、セットアップ方法なども含めて2010年度中に技術資料として公開する。
また、検証とともに3社では、各社の最新製品を組み合わせたクラウドコンピューティング基盤の優位性について、企業、官公庁、サービス事業者に対して共同で普及と啓蒙を行うことで事業拡大を図る考え。2010年度中にクラウドコンピューティングに関するセミナーを複数回開催するとともに、広くプロモーションを展開するとしている。