ディーバは11月18日、同社の開発する連結会計システムの最新版となる「DivaSystem 9.5」の提供を開始した。IFRSの早期適用、試用を支援するための複数の機能が追加されている。
DivaSystem 9.5では、IFRSと日本基準の2つの連結財務諸表を一連の連結決算作業で作成できるようになった。また会計基準の差異が把握できる「GAAP調整過程レポート」が追加されている。開発にあたっては、IFRS早期適用に取り組むユーザーと共同でプロジェクトを進め、またディーバが取り組んでいるIFRS自主適用の過程で蓄積されたノウハウを導入することにより、決算部門の業務課題が反映された機能を追加しているという。
そのほか、IFRSへのコンバージェンスの一環として2011年3月期から義務付けられる包括利益計算書に対応したほか、過年度遡及(そきゅう)、グループ法人税制などに対応している。
DivaSystem 9.5へは通常バージョンアップでの対応となり、既にDivaSystemを導入しているユーザーは、基本モジュールが通常保守費用内で提供される。同社では、2011年に提供する次期DivaSystemで、日本基準での連結財務諸表作成と同等以上の精度、効率でIFRSに基づいた連結財務諸表の作成ができるよう、バージョンアップを行う予定としている。