キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS)は、同社の提供する「ディザスタバックアップソリューション」のバックアップストレージとして、NECの「iStorage HSシリーズ(HYDRAstor)」を採用した。1月6日、NECが発表した。
NECのiStorage HSシリーズは、デジタルデータのバックアップ、長期保管向けストレージ製品群。同社北米研究所で開発したグリッドストレージ技術をベースに、これまでサーバ、ストレージ事業で培った高性能、高信頼性技術を融合した次世代グリッドストレージだという。NEC独自のデータ圧縮、重複排除技術により、広く利用されているテープ並みの低コストで、高速アクセスを実現するとしている。
今回、同製品が、キヤノンITSが都内2カ所と沖縄のデータセンターを活用して提供する「ストレージ/災害対策サービス」向けの一部に導入される。データのバックアップ先をテープドライブからiStorege HSに置き換えることで、高速でのデータの読み書きを実現。さらに運用を自動化することで運用管理コストを削減するとしている。
また、ユーザーのバックアップしたデータを、地震係数が全国一低く、首都圏災害との同時被災リスクも低い沖縄データセンターのiStorage HSにWAN回線を通じてコピーすることで、テープの輸送コストを削減しながら、より安全性、信頼性の高いデータのバックアップサービスやディザスタリカバリ(災害時復旧)サービスを実現するという。