日本HP、アプリケーションライフサイクル管理製品のラインアップを強化

富永恭子(ロビンソン)

2011-01-13 18:03

 日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は1月12日、アプリケーション開発時の品質管理、テストの自動化を実現するソフトウェアプラットフォーム製品「HP Application Lifecycle Management 11(ALM 11)」を中核とした「ALMソリューションズ」10製品を発表した。

 ALMソリューションズは、アプリケーションの開発フェーズで管理を行うためのソフトウェアソリューション。計画および運用フェーズのソフトウェアソリューションとの連携により、計画から運用、廃棄までを含む完全なアプリケーションライフサイクルの管理を実現し、アプリケーション開発の生産性や品質を向上させるという。

 ALMソリューションズの中核となる「HP ALM 11」は、旧HP Quality Centerの最上位製品「HP QC Premier」を機能強化したもので、要件管理、品質管理、開発管理までを1つのプラットフォームに統合し、複数のプロジェクトでアプリケーションライフサイクルを管理できるという。

 「HP Quality Center 11」は、旧「HP QC」で提供されていた「HP Quality Center Enterprise」の最新版。要件管理と品質管理を単一のプラットフォームに統合し、プロジェクト単位での要件と要件、テスト、不具合の追跡機能を提供する。

 「HP Sprinter」は、HP ALM/QC上で稼働する手動テスト自動化ツール。画面ショットや注釈、データ投入の自動化、操作ログの記録などの機能によって、手動テストを効率化し、作業負荷を軽減する。

 「HP Requirement Management 11」は、「HP ALM/QC」上で稼働する要件管理ツールの最新版。定義したビジネスプロセスとビジネス要件を正確に連携させ、ビジネス要件(ユースケース)を中心にして、階層的な構造で要件を管理する。

 「HP LoadRunner 11」は、自動負荷テストツールの最新版。Ajax技術を利用したウェブアプリケーションの負荷テストを効率化する「TruClient」機能を新たに提供する。

 「HP Performance Center 11」は、エンタープライズレベルの負荷テストツールの最新版。今回から日本語化されている。HP LoadRunnerの機能をウェブベースのインターフェースで実現し、仮想ユーザー、コントローラなどのテスト資産を複数プロジェクトで共有する。

 「HP Service Test 11」は、非GUIアプリケーションの機能テストツール。SOAP、REST、JMS、.NET、Javaなどに対応し、サービスの呼び出しやデータのやり取りを簡単に設定できる。

 「HP Functional Testing 11」は、GUIアプリケーションの自動機能テストツール。オブジェクト間の位置関係による認識が行える機能を新たに提供する。また、HP Service Test 11のサービスデータを呼び出すことができる。加えて、HP QCと連携することで、自動テストのスケジュール実行や自動テスト資産の集中管理が行える。

 「HP Unified Functional Testing 11」は、HP Functional Testing 11とHP Service Test 11のバンドルパッケージ。GUIアプリケーションからサービスのテストまでを一気通貫で対応でき、画面操作とウェブサービスが混在するテストに有効だという。テスト結果も、1つのレポートでチェックできる。

 「HP Business Process Testing 11」は、HP ALMおよびQC上で稼働するビジネスプロセステストツール。ノンプログラミングのユーザーインターフェースにより、ビジネスプロセスのテストを効率化するという。自動テストおよび手動テストに対応している。

 HP Performance Center 11の提供は5月を予定。その他の製品は2月1日から提供される。

 ALMソリューションズの提供価格は、HP ALM 11が621万6000円(5同時ユーザー)、HP Quality Center 11が504万円(5同時ユーザー)、HP LoadRunner 11が684万6000円(25仮想ユーザー)、HP Functional Testing 11が134万4000円(1シートライセンス)、HP Service Test 11が100万8000円(1シートライセンス)、HP Unified Functional Testing 11が184万8000円(1シートライセンス)、HP Performance Center 11が1231万1250円(25仮想ユーザー)、HP Requirements Management 11が33万6000円(1ユーザー)、HP Business Process Testing 11が50万4000円(1ユーザー)となる。HP SprinterはHP ALM 11およびHP Quality Center 11にバンドルされる。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

自社にとって最大のセキュリティ脅威は何ですか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]