NECは1月17日、クラウドプラットフォームサービス「RIACUBE-V」を開発したと発表した。
RIACUBE-Vは、同社のクラウド指向データセンター(CODC)にプールされたサーバ、ストレージ、ネットワーク環境などと仮想化技術とを組み合わせて、短期間で高信頼のプライベートクラウドサービス(IaaS、PaaS)を提供するもの。CODCのグローバルな展開計画に基づき、2011年4月から世界主要地域で順次導入する。
また、現行100以上あるクラウド指向サービスプラットフォームソリューションのサービスメニューを、RIACUBE-V上に順次移行、新規拡充し、信頼性の高い総合的なクラウドサービスをグローバルに提供していく。また、NECグループのSEがRIACUBE-V上に、顧客の個別ニーズに対応した業務システム等を開発し、プライベートクラウドサービスとして提供していくという。
RIACUBE-Vは、ISO27000、FISC、COBITなどをベースに、ENISAなどによるクラウドコンピューティングのセキュリティ要求仕様を参照しながら設計されており、NECのセキュリティポリシーに準拠した、高いセキュリティに基づいてサービスを提供できるとしている。
NECでは、海外拠点を含む、自社基幹システム(経理、販売、購買)のクラウド化を進めており、10月には、NECグループ全体へのシステム展開を完了する予定という。今後は、RIACUBE-Vをクラウド指向サービスプラットフォームソリューションをはじめとするNECのクラウドサービスに提供するとともに、様々な企業とのクラウドサービスを活用した新たなビジネスモデルの提案にも活用し、クラウド指向による幅広いサービス事業の拡大を進めていくとしている。