富国生命保険相互会社(富国生命)と日本ユニシスは1月25日、両社で共同開発した「給付金イメージワークフローシステム」が1月24日から富国生命で稼働を開始したと発表した。
同システムの開発にあたっては、富国生命で給付金支払い査定業務の改革プロジェクトを立ち上げ、これまで行っていた業務を分析のうえ、問題点を整理することから着手した。日本ユニシスでは、イメージワークフロー開発における実績と経験をもとに、システム構築のパートナーとしてプロジェクトに参画し、両社協力のもと2009年5月から約1年半という短期間でシステムを稼働できたとしている。
富国生命では2008年10月より、診断書をイメージデータ化したものをパンチ入力し、医療用語のデータベースと突き合わせ、査定者の支援を行う「診断書支援システム」を導入していた。今回稼働した給付金イメージワークフローシステムは、この診断書支援システムを活用し、契約管理システムで保持している契約内容や過去の支払履歴といった支払査定に必要な要素と連携させることに加え、査定ノウハウをシステムに取り入れることで、自動査定を実現しているという。
開発にあたっては、システム基盤として日本ユニシスの「Image Flow Foundation」を採用。ワークフロー共通機能についての開発をなくし、業務機能の実装のみに注力したことで、開発期間を大幅に短縮したとしている。