日本IBMは2月16日、データベースサーバ用途向けに、プロセッサ、メモリ、ストレージなどを構成したx86ブレードサーバ「データベース・ワークロード最適化モデル」を発表した。
同モデルでは、あらかじめデータベース処理の高速化を図った構成を組み、検証を行っているため、ユーザーは、必要性能の見積もりや必要なオプション製品の個別発注などの作業が不要で、迅速にデータベースサーバを構築できるという。
新製品は、「IBM BladeCenter HX5」に、ストレージとして320GバイトのSSD(半導体ドライブ)を2台搭載することで、一般的なHDD換算で2000個分以上の入出力処理性能を実現するとしている。高速なストレージ能力を必要とする大規模データベースやオンメモリデータベース、高い入出力性能を必要とするウェブサイトのバックエンドデータベースシステムなどに適しているという。
また、消費電力においては、2500個のHDDを搭載できるストレージ装置の約600分の1で、年間約35万kWhの電力削減(CO2換算で年間約110トンの排出量削減に相当)を可能にするとしている。ネットワークの仮想化機能により、それぞれのデータベースに独立したネットワークを構成することも可能という。
データベース・ワークロード最適化モデルは、CPUとしてIntel Xeon E7540(2GHz)×2、32Gバイトメモリ(最大128Gバイト)、ネットワークアダプタとしてバーチャルファブリックアダプタ(10Gbps)を搭載。税別価格は610万円。