東北地方太平洋沖で3月11日に発生した地震は、1日の長さを1.8マイクロ秒短くするほど大きかった。NASA研究者の計算から明らかになった。
この変化を割り出したのは、米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所のRichard Gross氏で、地球の質量分布がどう変化したかに関する計算に基づいたものだという。質量が北極または南極の、地球の自転軸近くに近づくと、地球の自転を速める結果になる。これは、アイススケートでスピンをする場合、手足を体に近づけるとスピンの速度が上がるのと同じだ。
また、Gross氏は、地球の形状軸が約17cmずれたことも計算している。形状軸は、地球の質量がバランスを保つ軸で、この軸が移動することで地球が自転する際の揺れ具合が変わる。地球の南北軸は、地震などの内部的な力によって変化せず、形状軸より約10m離れている。
Gross氏の計算値は予備的なものあり、新しい測定値が明らかになるのに応じて変わる可能性がある、とNASAは述べている。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したもので す。