Office 365のExcelとWordを試す
ベースとなったOffice Web Apps同様、Office 365の画面構成はOffice 2010に準じている。提供されるアプリは「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」と同じで、前述したOutlookが追加されている点は異なる。
文書データの保存先も、Office Web Appsでは「Windows Live SkyDrive」、Office 365ではSharePointと異なるが、ローカルとのファイルのやり取りは基本的に同じだ。おそらくセキュリティ上の理由により、Office 365側からローカルドライブへはアクセスできず、いちどサーバ(SharePoint)領域へアップロードしてから利用する形になる。
開くことができる文書フォーマットは、基本的にOffice Open XML(OOXML)となる。つまりOffice 2007以降、拡張子はExcelであれば「.xlsx」、Wordであれば「.docx」だ。それ以前のファイル形式を編集する場合には、OOXML形式にコンバートするか、いちどサーバからローカルへ文書をダウンロードしてデスクトップ版Officeで編集後にアップロード、という手順となる。Office 365が対応しない機能について変更を加える場合も同様だ。
ただし、単純なレイアウトのWord文書や、凝ったエフェクトを使用していないPowerPointプレゼンテーションについては、そのままブラウザ上で編集できることも多い。デスクトップ版Officeを完全に置き換える存在とは言い難いが、ExchangeとSharePointによるホスティングや、Outlookのグループウェアとしての機能を低価格で利用できることのメリットは大きく、その意味でも引き続き要注目のクラウドサービスであることは確かだ。
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