「Office 365」パブリックベータテストを試す - (page 3)

海上忍

2011-04-25 17:53

Office 365のExcelとWordを試す

 ベースとなったOffice Web Apps同様、Office 365の画面構成はOffice 2010に準じている。提供されるアプリは「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」と同じで、前述したOutlookが追加されている点は異なる。

 文書データの保存先も、Office Web Appsでは「Windows Live SkyDrive」、Office 365ではSharePointと異なるが、ローカルとのファイルのやり取りは基本的に同じだ。おそらくセキュリティ上の理由により、Office 365側からローカルドライブへはアクセスできず、いちどサーバ(SharePoint)領域へアップロードしてから利用する形になる。

 開くことができる文書フォーマットは、基本的にOffice Open XML(OOXML)となる。つまりOffice 2007以降、拡張子はExcelであれば「.xlsx」、Wordであれば「.docx」だ。それ以前のファイル形式を編集する場合には、OOXML形式にコンバートするか、いちどサーバからローカルへ文書をダウンロードしてデスクトップ版Officeで編集後にアップロード、という手順となる。Office 365が対応しない機能について変更を加える場合も同様だ。

 ただし、単純なレイアウトのWord文書や、凝ったエフェクトを使用していないPowerPointプレゼンテーションについては、そのままブラウザ上で編集できることも多い。デスクトップ版Officeを完全に置き換える存在とは言い難いが、ExchangeとSharePointによるホスティングや、Outlookのグループウェアとしての機能を低価格で利用できることのメリットは大きく、その意味でも引き続き要注目のクラウドサービスであることは確かだ。

  • Office Open XML形式の文書は開くことができても、文書上のあらゆる要素を編集できるとはかぎらない

  • 比較的シンプルなレイアウトの文書は、ブラウザ上でも編集可能なことが多い

  • テキストボックスを多様したWord文書は、ブラウザ上に表示はできたが……

  • しかし、編集はできなかった

Keep up with ZDNet Japan
ZDNet JapanはFacebookページTwitterRSSNewsletter(メールマガジン)でも情報を配信しています。また、現在閲覧中の記事は、画面下部の「Meebo Bar」を通じてソーシャルメディアで共有できます。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

マイナンバーカードの利用状況を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]