「Office 365」パブリックベータテストを試す

海上忍

2011-04-25 17:53

 Microsoftが「Office 365」のパブリックベータテストを開始した。

 定番オフィススイートがクラウドベースに一新というニュース性の高さも手伝い、各方面から注目を集めているところだが、後方互換性は?パフォーマンスは?といったエンドユーザー視点での完成度も気になるところ。

 本稿では、実際に利用してみた印象を紹介する。

Office 365の概要

 実際の使用感をレビューする前に、Office 365の概要について簡単にまとめてみよう。

 Office 365の目的は、これまでMicrosoftが提供してきたデスクトップおよびサーバベースの一部製品を、クラウドベースに置き換えることにある。具体的には、Windows Live IDユーザー向けに提供してきた無償の「Office Web Apps」を、ExchangeサーバおよびSharePointでホスティング、Outlookと各種コミュニケーション機能を提供するMicrosoft Lyncを加え、ひとつのオンラインサービスとして統合を図ったものだ。

 日本マイクロソフトが用意するサービスプランは、SOHOなど25人以内の利用を想定した「Office 365 for Professional and Small Business」(Plan P1)と、法人をターゲットにした「Office 365 for Enterprise」の大きく2系統がある。後者には店舗や工場向けの「Plan K」、情報系企業向けの「Plan E」に分けられ、さらに会社規模によって数段階に細分化される。パブリックベータテストに用意されるプランは、そのうちの「Plan P1」だ。

 有償サービスとしての位置付けは、中小企業をターゲットに展開中のクラウド型メッセージング/コラボレーションサービス「Business Productivity Online Suite(BPOS)」の後継にあたる。現在のBPOSは、1ユーザーあたり月額1044円だが、これより若干安い設定になる予定だ。なお、BPOSのユーザーは一定の猶予期間を経て、Office 365へ移行するスケジュールが組まれている。

  • メールで通知されたURLにアクセス、必要な情報を入力すると、アカウントが発行される

  • Office 365にサインインするには、Microsoft Online Services IDが必要

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]