セキュリティSaaSでクラウドサービス事業者主導による新市場創出を

ZDNet Japan Ad Special 2011年05月13日 11時00分

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 [PR]2011年4月20日、トレンドマイクロは東京本社にて「セミナーで知る、クラウドビジネス成功の秘訣」と題し、クラウドサービスを企画している事業者向けセミナーを開催した。クラウドサービスの付加価値としてセキュリティSaaSの活用を検討してほしいと提案した。

◆クラウドサービスの付加価値としてのセキュリティSaaS

 セミナーの冒頭、ノークリサーチのシニアアナリストである岩上由高氏が「IT企業がいま提案すべきクラウドサービス分野とは?」と題して基調講演を行った。

 年商500億円未満の中堅・中小企業を調査した結果、SaaS/クラウドの活用場面として「基幹系業務システム」や「情報共有システム」を想起する企業が多く、そのメリットとして「コスト削減効果」に最も期待しているという。ただし、現在のSaaS/クラウドの活用状況は「興味はあるが利用する予定はない」企業が大半を占めており、「様子見」の状態にあると指摘。その理由は、ユーザーはSaaS/クラウドの用途として基幹系や情報共有を想起しているため、「システム連携やカスタマイズに起因する移行コストの増加」する不安や「不十分なコスト削減効果、使い勝手が変わることへの抵抗感」があるためだと説明。「ユーザーが抱く期待と現実とのギャップが様子見になる大きな要因になっている」と分析した。

ノークリサーチ 岩上由高氏 ノークリサーチ 岩上由高氏

 その上で岩上氏は、システム連携やカスタマイズが必要なく、運用負担が大きい一方で使い勝手を変える必要のない用途として「運用管理系システムのサービス化」に着目し、なかでも「クライアントPC関連のセキュリティ対策が有望」と指摘した。

 情報システム担当の人員が少ない中堅・中小企業にとっては、クライアントPC関連の対策は大きな負担となっており、それをSaaS/クラウド形態で提供すれば「潜在ニーズを的確につかむことができる」と述べた。岩上氏は「クライアントPC関連のセキュリティは、ユーザー企業が活用対象としてまだ十分に認識していない分野であり、サービス提供側の主導によって新たな市場が創出できる可能性がある」とも述べた。

 また、SaaS/クラウドについて「販社/SIerの入る余地がないと考えがちだが、実際にはユーザー企業の多くは、取引のある販社/SIerを窓口としたSaaS/クラウドの活用が望ましいと考えている」との調査結果を示し、SaaS/クラウドが「販社/SIerにとってはドアノック商材として活用できる」と述べた。さらに、サービス提供者の選定やサービスの訴求における留意点として、以下の5つのポイントを示し講演を締め括った。

サービス提供者の選定、サービスの訴求における留意点

  • パッケージ製品における導入実績やサービス提供者の企業としての信頼
  • システム上の動作要件が少なく、機能や価格の体系もシンプルであること
  • 管理者用の操作画面が使いやすく、高いITスキルがなくても利用できること
  • 未導入ユーザー企業の啓蒙など、販社/SIerの販促支援が考えられていること
  • 販社/SIer側がサービス体系をOEM的に独自構築できるとさらに望ましい

◆ライセンス管理用PC1台でスタートアップ可能

 基調講演に次いで、トレンドマイクロのマーケティング本部でプロダクトマーケティングマネージャを務める岡野健人氏が登壇し、同社のクラウドサービス事業者向けのライセンスである「Trend Micro Service Provider Licence」について詳細に説明した。

トレンドマイクロ 岡野健人氏 トレンドマイクロ 岡野健人氏

 同ライセンスは、クラウドサービス事業者から顧客への再許諾を可能にしたもの。クラウドサービス事業者が顧客のライセンス管理を行い、顧客に対してSaaS形式でトレンドマイクロのセキュリティサービスを提供できるようになった。セキュリティサービスはトレンドマイクロのデータセンターから直接、顧客に提供できるため、極端な話、ライセンスを管理するPCが1台あればサービス提供者になれる。もちろん、自社のデータセンターにセキュリティサービス用サーバーを構築して、自社データセンターから顧客にサービスを提供することもできる。

 また、クラウドサービス事業者(トレンドマイクロから見たTier1パートナー)が、同クラウドサービスを再販する販売パートナー(同、Tier2パートナー)に対してライセンスを発行することも可能。岡野氏は「当社のセキュリティSaaSをドアノックツールとして活用し、商談機会を創出に役立てていただきたい」と話した。

ライセンス管理機能でパートナーを管理できる

説明 ※クリックすると拡大画像が見られます

◆SaaS型セキュリティサービスで、新規の商談が増加

 次いで、トレンドマイクロのSaaS型ウイルス対策サービスである「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス(VBBSS)」を利用したSaaSビジネスを展開し、短期間に成果を収めている日本事務器から、プラットフォーム事業推進部の西浪一雅氏が登壇した。

日本事務器 西浪一雅氏 日本事務器 西浪一雅氏

 同社は、VBBSSをベースに独自の「ヘルプデスクサービス」「緊急対応ワクチン提供サービス」「ウイルス監視サービス」「オンサイトレスキューサービス」の4つのサポートサービスを付加した月額課金型サービス「ウイルスバスター ビジネスセキュリティサービス あんしんプラス」を提供中だ。2011年1月にリリースを開始し、実質1カ月程度の営業期間で、45社1060クライアント(2011年4月13日現在)の契約実績を獲得した。西浪氏は「SaaS型セキュリティサービスがきっかけとなり、新規の商談が増加している」と話した。同社では販売パートナー制度を展開し、さらに拡販していく考えだ。

◆参加者からも強い関心—セキュリティ提供の今後のあり方

 今回のセミナーを通じて、参加者はセキュリティをSaaSで提供するというモデルについて、より具体的な形で自社のビジネスに取り入れた場合のイメージを描けたのではないだろうか。会場では参加者から「自社で提供するサービスのライセンスとトレンドマイクロのセキュリティSaaSのライセンスを一元的に管理できないか」といった具体的な質問も寄せられており、その関心の高さがうかがわれた。

セキュリティ不安の払拭が、クラウドサービス差別化の成否を分ける
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