アイウェアブランド「JINS」などを展開するジェイアイエヌは、次期経理システムを電通国際情報サービス(ISID)が提供するSAPクラウドサービス「BusinessACXEL for SAP ERP」(BusinessACXEL)で構築した。導入期間は5カ月で、5月9日に稼働を開始しているという。
BusinessACXELは、SAPの月額利用料型サービスに、ISID独自の導入テンプレートなどを付加したクラウドサービス。SAP ERPの各種機能があらかじめ日本企業向けに設定されているほか、ISID独自の導入テンプレートやワークフロー、BS(貸借対照表)やPL(損益計算書)をはじめとするBIテンプレートなどが用意されている。
ジェイアイエヌでは、世界市場への参入も視野に入れ、グローバル展開やIFRS(国際会計基準)等に幅広く対応できるシステム基盤の実現に向けた経理システムの再構築を決定した。BusinessACXELの採用にあたっては、複数のシステムを比較検討した結果、クラウドによりIT資産を持つことなく、企業規模の拡大や世界市場への参入といった将来の持続的な成長を支える情報基盤を構築できる点が評価されたという。また、グローバル対応として、レポートも含め日本語、英語、中国語に対応したテンプレートがあらかじめ用意されている点、SAP導入、運用のノウハウを持つメンバーがサポートサービスを提供するため、自社のIT要員が最小限ですむ点、内部統制等を備えたシステムが短期間で導入可能である点などもポイントになったとしている。