7:CPUに対するサポート
サーバに搭載されているCPUのアーキテクチャも考慮しておく必要がある。これはIntelかAMDかという話ではない(それも重要ではあるが)。将来的な拡張ニーズを見極めておくという話である。市販されているサーバの多くには、さまざまなタイプのプロセッサをサポートするために複数のソケットが搭載されている。企業はたいていの場合、現時点で必要なプロセッサコアの数に基づいて購入するサーバを選定する。しかしながら、必要に応じてCPUコアを追加できるようになっているサーバを購入する方が望ましいと言えるだろう。例を挙げると、当面はクアッドコアCPUを搭載しておき、後で必要に応じて6コアCPUや8コアCPUにアップグレードするというケースが考えられるはずだ。同様に、最初はCPUソケットを1つだけ使用し、必要になった時点でCPUを追加するというケースも考えられるだろう。
8:接続性
市販されているサーバすべてにはネットワーク機能があらかじめ搭載されているため、サーバ購入時にはネットワークの接続性を見過ごしてしまいがちである。しかし、サーバをクラスタノードとして、あるいは仮想ホストサーバとして使用する場合、ネットワークの接続性ははるかに重要なものとなってくる。サーバのクラスタ化や仮想化を行う場合、スタンドアロンのサーバに搭載されているネットワークアダプタだけでは数が足りなくなることも多いのである。こういった場合に備えて、サーバにあらかじめ搭載されているネットワークアダプタの数が足らなかったとしても、必要な数のアダプタを追加できるようになっているということを確認しておいた方がよいだろう。
9:メモリ容量
新たに購入するサーバを仮想ホストとして使用しようとしているのであれば、サーバが対応しているメモリの上限にも目を向けておくべきだろう。そして、メモリは仮想サーバ環境において最も重要なリソースであるため、ゲストOSすべてがメモリを潤沢に使用できるよう、十分なメモリが搭載されていることも確認しておく必要がある。
10:管理可能性
自社のデータセンターに相当数のサーバを設置しているのであれば、購入しようとしているサーバが(ハードウェアレベルとソフトウェアレベルの双方において)管理可能性を有しているかどうかを確認しておくべきだろう。ほとんどの市販サーバは、規格化された管理プロトコルであるIPMIを用いたハードウェア管理をサポートしている。しかし、ソフトウェア管理ツールはプロプライエタリなものとなりがちであるため、特定ベンダーの管理ソフトウェアが他のベンダーのサーバ上でも動作するということはまずないはずだ。
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この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。