ソフトバンクグループで通信事業を手がける3社が、Google Apps for Businessを全社導入した。全社員2万6000人(ID)が利用する。
導入したのは、通信グループを形成するソフトバンクテレコム、ソフトバンクモバイル、ソフトバンクBBの3社。従来はそれぞれの経営母体が異なっていたため、情報システム部門やシステム基盤は各々の会社が管理していたが、旧ボーダフォンがグループに参加した2008年頃から効率化を進めてきた。現在は通信3社で共通の情報システム部門を保有し、同じ情報系システムを利用している。
「従来は情報システムの“お守り”が必要だったが、Google Apps for Businessというクラウド環境に移行することで情報システム部門の負担を削減できる。自社運用からクラウドに切り替えることでの効果は大きいと考えている」(ソフトバンクテレコム 広報部)
また、通信3社は全社員にスマートフォンとタブレットを配布しているが、Google Appsを導入することで、いつでもどこでも仕事ができる環境を整備したい考えもあるという。
ソフトバンクテレコムは2010年12月にGoogleと提携、2月からGoogle Apps for Businessを販売している。今回の導入にあたっては、同社のクラウドサービスブランド「ホワイトクラウド」で提供している「SoftBank with Google Apps」を採用した。
「ソフトバンクテレコムでは、お客様に販売するサービスは自社で使ってからという販売ポリシーがある。ユーザー目線でお客様に提案できるように(自社でも)導入した」(同)