マカフィーの分析によれば、盗み出されたクレジットカード情報やログイン情報を売買する“カーディング”フォーラムで、サイバー犯罪者同士の争いが激化しているという。闇市場は常にほかのサイバー犯罪者グループなどからの攻撃にさらされている。
カーディングフォーラムがサイバー犯罪者同士の抗争の主戦場となる背景として、有名なフォーラムが常に激烈なシェア争いを繰り広げられていることがあるという。競合するほかのフォーラムをクラッキングして、そのセキュリティの不備を証明できれば、競合のシェアを獲得できるからだ。
2006年8月に「DarkMarket」フォーラムが競争相手の管理者に不正侵入され、2007年12月にはカーディングフォーラムの「carder.su」の全データベースが500ドルに売りに出されるという事態になっている。2010年5月には独のカーディングフォーラム「carders.cc」全体が外部から再構築され、管理者と同じようにフォーラム内を閲覧できる状態になるという事件が起きている。今年4月には、独のカーディングフォーラム「HBA-Crew v2」が2度にわたり不正侵入を受けるという事件も起きている。