求められた仮想環境でのパフォーマンスとスループットの保証

聞き手・構成=田中好伸 (編集部) 文=吉澤亨史 2011年08月29日 13時15分

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 ヴイエムウェアは、7月に「VMware vSphere 5」をはじめとする仮想化製品群のアップデートを発表した。2年ぶりのメジャーアップデートとなる今回の更新によって機能、性能ともに大幅に向上したほか、クラウドインフラ技術の統合スイート製品となった。

 今回、VMwareの仮想化・クラウドプラットフォーム事業部門シニアバイスプレジデントであるRaghu Raghuram氏に新製品群の特徴や今後の展開などについて話を聞いた。

自動化と効率化を考慮するユーザー企業

――今回の大幅なバージョンアップの簡単な概要と、バージョンアップにあたって意識されたポイントを教えてください

 お客様は、データセンターをいかに変容していくか、また、いかに自動化し効率を上げていくかを考えています。そこで新版は「クラウドインフラスイート製品」として、データセンターの効率化と高度な自動化を行いたいと考えているお客様のための製品となっています。このようなスイート製品は業界で初めてとなります。

 新版は具体的に、5つの製品で構成されています。まず基盤となるのが「VMware vSphere 5」です。VMware vSphere 5は2つの方向性の機能を持っています。ひとつは、今まで以上に大規模でクリティカルなアプリケーションを走らせる能力。もうひとつはデータセンターの中でのすべてのリソースをプーリングし、アプリケーションに対するパフォーマンスを保証している点です。ここで言うリソースには、コンピューティングだけでなくストレージとネットワークのリソースも含まれています。

 2つめの製品は、バーチャルマシンとアプリケーションの双方に対してセキュリティを提供する、セキュリティ管理ソフトウェア群の「VMware vShield 5」。3つめの製品は、ひとつのデータセンターからもうひとつのデータセンターに仮想化のインフラをリカバリする災害復旧(DR)ソフトウェア「VMware vCenter Site Recovery Manager 5」。

 4つめの製品は、自動およびセルフサービスのコンポーネントとなる、クラウド管理ソフトウェア「VMware vCloud Director 1.5」。vCloud Directorはクラウドのためのユーザーインターフェースを提供する部分であり、IT部門はビジネス部門の要求に対してオンデマンドベースで迅速に対応できるようになります。5つめの製品は、バーチャルデータセンター全体の健全状態やパフォーマンスを管理する「VMware vCenter Operations」になります。

 これらを組み合わせることで、単なる仮想化の領域を超えてデータセンター全体の変容を実現できる、業界の中でも最も包括的なソリューションを提供できると考えています。

パフォーマンスとスループットの向上

――以前から2年かかってのメジャーアップデートですが、その間にユーザーからどのような要望があったのでしょうか?

 特に多かった要望は、多くのお客様がビジネスクリティカルなアプリケーションについても仮想化環境に移行しようとしています。それを実行できる能力を求められました。また、共用インフラの中で多くのアプリを実行しているお客様からは、それぞれのアプリケーションに対してパフォーマンスとスループットの保証が求められました。

 さらに、より高度な自動化とセキュリティも要望の多かった要素でした。今回のバージョンアップの中心的な要素は「数多くのアプリケーションに対応していくこと」「自動化を推し進めること」「信頼度を高めること」となっています。

――vSphere 5でストレージとネットワークのプーリングとありますが、具体的にはどういう機能でしょうか?

 仮想化されていない一般的な物理的データセンターは、専用のハードウェア上でアプリケーションが実行されています。そのアプリケーションには、一定のネットワークストレージが割り当てられていますね。そうすると、アプリケーションごとにサイロ状の形ができあがります。一方、サーバの仮想化を導入する場合、最初の段階は1台のサーバ上で複数のアプリケーションを実行することから始まります。

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