日本IBM、Hadoopベースの分析プラットフォーム--ビッグデータの活用促進

富永恭子 (ロビンソン) 2011年09月01日 06時00分

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 日本IBMは8月31日、いわゆるビッグデータを活用するためのソフトウェア「IBM InfoSphere BigInsights Enterprise Edition V1.2」を発表した。9月2日から提供を開始する。

 BigInsightsは、ビッグデータを効率的に分散処理、管理するためのオープンソースソフトウェア「Hadoop」を基盤として、企業利用に必要な機能を備えた分析用プラットフォーム。V1.2では、ウェブベースの分析用画面「BigSheets」を標準で提供するため、IT部門に負担をかけずに業務部門のユーザーがデータを分析できるようになるという。

 通常、Hadoopでビッグデータを分析するには、IT部門がMapReduceなどのHadoop用データ処理フレームワークを使用してプログラムを作成し、収集したデータを業務部門に渡す必要があり、分析には最短でも数日かかっていたという。しかし、BigSheetsを利用することで、業務部門は表計算プログラムに似た動作で直接データを操作して分析結果を表示できるようになるため、利便性を大幅に向上できるとしている。

 標準提供されるBigSheetsは、BigInsightsに取り込まれた社内データや、ユーザーが指定したウェブサイト上にあるデータ、ネットワーク上にあるデータなどを表計算ソフトのようにスプレッドシート上に取り込み、各種分析を行い、結果をグラフやタグクラウドなどで分かりやすく表示する機能となる。

 具体的には、あらかじめ取り込んだ売上実績などの期間データに加えて、特定の商品名を指定してTwitter上のつぶやきを取り込み、その商品に対するつぶやきを対象に「好き」や「嫌い」といった感情を調べるセンチメント分析を行ったり、その中からさらに「〜が欲しい」という記述を取り出して購買行動の傾向を観察するなど、実績データとマージしてセンチメントと売上実績を組み合わせた分析なども可能だとしている。

 BigInsights Enterprise Edition V1.2では、外部プログラムを経由せずにIBM InfoSphere Warehouse、IBM DB2、Netezzaといった既存のデータベースやデータウェアハウスと直接データを連携できるようになった。これにより、長期間かけて蓄積された経営情報にまで分析の範囲を広げることができ、より包括的な分析が可能になるという。

 BigInsights Enterprise Edition V1.2の使用料金は、V1.1と同じく1テラバイトあたり285万円(税抜)から。

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