グローバル展開を加速させる資生堂、ITで業務標準化を推進

富永恭子 (ロビンソン)

2011-09-13 19:32

 資生堂は、基幹システム「グローバル情報システム」で、生産会社向け、製販会社向け、販売会社向けのテンプレートを構築。7月4日に上海の2社で稼働を開始させた。テンプレートの構築を支援した日本IBMが9月13日に発表した。資生堂では、2012年1月にも北京の1社で稼働を開始させる予定だという。

 グローバル展開を加速させる資生堂では、業務の標準化や販売および会計情報を把握することで、強固な経営基盤の確立し、ビジネススピードや経営品質を向上させて競争力の強化を図りたい考えだ。

 グローバル情報システムは、販売と物流、会計、調達と生産などの基幹業務を支援するシステム。「SAP ERP 6.0」をベースに、グローバル共通のテンプレート「OneModel」を構築し、各地域に展開している。

 同システムは、海外で統一した業務評価指標(KPI)を定義し、各国の情報をタイムリーに把握することで事業活動のPDCAサイクルを早期化できるのが特徴。また、業務を標準化することでコミュニケーションを円滑にし、業務変革を進めていくことも可能になるとしている。

 台北にある販売会社3社は台湾IBMが構築を支援、上海の2社と同時に稼働を開始させた。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]