東亜電気工業は、新メールシステムにウェブメール機能を提供する「CyberMail」を採用、全社で本格運用を開始した。システムを提供したサイバーソリューションズとディサークルが9月13日に発表した。
東亜電気工業は、社内システム見直しの一環として、4年計画で基幹系および情報系サーバの仮想化に着手している。ウェブメールシステムは、これに先駆けての導入となった。従来のシステムでは、メールボックスの容量制限でメールデータの破損が多発し、メールデータの復旧作業などで情報システム部の負荷が高く、業務に支障が生じていたという。また、社員は出張の際、メールを利用するためにPCを持ち歩かざるを得ず、そのために紛失等における情報漏えいのリスクがあったとしている。
CyberMailは、ウェブメールとメールサーバエンジンを一体化した統合型メールシステム。1台のサーバでの稼働から、負荷分散、冗長化といった構成に対応しており、小規模から大規模まで最適なメール環境を構成することができるとしている。また、メールサーバの設定やチューニング、ユーザーの登録や変更、その他の管理者に必要な各種設定機能やユーザー管理なども、単一のウェブUIから行うことができるという。
同システムは、ディサークルのグループウェア「POWER EGG2.0」との連携が可能。グループウェアのポータル画面からCyberMailを自由に呼び出して操作することが可能だ。これにより、既存のグループウェア環境で、CyberMailのメール環境を利用することができるという。
東亜電気工業では、CyberMailを導入したことで、メールデータを一元管理し、情報システム部の管理負荷も大幅に削減できたとしている。また、従来から利用しているPOWER EGG 2.0ともシームレスに連携することができたほか、シングルサインオンによりメールの確認がスムースになったという。セキュリテイ面では、端末紛失による情報漏えいの心配がなくなっただけでなく、出先でもセキュアなウェブメールの利用が可能になったとしている。