東京大学、職員1万人分のメールシステムをヤフーの無料サービスへ移行

冨田秀継(編集部)

2009-11-09 12:21

 ヤフーは11月9日、教育機関向けウェブメールサービス「Yahoo!メール Academic Edition」が、東京大学で採用されたことを発表した。同サービスはヤフーが教育機関に対して無償で提供しているサービス。東京大学は職員約1万人分のメールシステムを同サービスへ移行する。

 「Yahoo!メール」をシステムを利用しているYahoo!メール Academic Editionは、学校が指定したメールアドレスを学生、教職員、卒業生などに無償で提供するサービス。サーバやシステムを別途構築する必要がなく、「Yahoo!メール」が提供している迷惑メール対策やウイルス対策などのサービスも継続して利用できる。

 ヤフーによれば、東京大学は2009年11月から職員約1万人に対して大学指定のメールアドレスを提供しているという。東京大学では複数にまたがる職員用メールサーバをYahoo!メール Academic Editionに統一し、運用管理や保守などのコスト削減を果たしたことになる。

 ヤフーが無料でメールサービスを提供する理由は、Yahoo! JAPAN IDの利用および保持の継続にある。今回の事例では職員のみの採用だが、今後、学生や卒業生にサービスを提供していくなかで、社会人になった元学生が長期間にわたり、継続してYahoo! JAPAN IDを保持、利用してもらうための施策だという。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    量子コンピューターの実用化がもたらす脅威とは?既存の暗号資産を守る“4つのステップ”を徹底解説

  2. セキュリティ

    攻撃者がクラウドを標的にする仕組みとは? CrowdStrikeのレポートから考察する

  3. 経営

    「作って終わり」のマニュアルを「活用される」マニュアルにするためには?

  4. セキュリティ

    脱「PPAP」で考える、重要なファイルを安全に送付・共有する最適解とは?

  5. コミュニケーション

    Slack 導入事例集 2023:伊藤忠テクノソリューションズはいかに営業チームを1つにまとめたのか

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]