データセンターや企業ITでのエネルギー効率化を推進する業界団体のThe Green Gridは、このほど発表したホワイトペーパー「コンテナ/モジュール型データセンターの導入と運用」(英語)の中で、組み立て式データセンターは正しく設置することで、技術と事業の両面で価値がもたらされると説明している。
この1年で日本国内でもコンテナやモジュールとも呼ばれる方式のデータセンターの建設が相次いでおり、技術的に効率性が高いと評価されている。Green Gridは、企業はデータセンターの建設にモジュール型の手法を取りいれることで、カスタムエンジニアリングや建築にかかる費用を削減できると説明している。
モジュール型での構造体は、設置前に構造上の欠陥を設計過程で事前に解決できるため、迅速に設置できるだけでなく、能力の向上にも役立てられるとしている。モジュール型の構造体は量産手法で製造されるが、気候や場所など特定のニーズに応じて、モジュールを組み合わせたり、調整を加えたりして、利用できるとしている。
Green Gridの幹事を務めるTim Mohin氏(AMDコーポレートレスポンシビリティ部門ディレクター)は「組立ラインの導入は製造業に革命を起こし、あらゆる製品をコモディティ化して、価格と性能の両面で効率化をもたらした」と説明。「現在、それと同じ変革がデータセンターの建設で起こっており、コスト削減とエネルギー効率の拡大で大きな可能性を生み出している」という見解を明らかにしている。
Green GridのエグゼクティブディレクターのMark Monroe氏は「データ量が急激に増加する中で、企業はより多くの情報を保持、維持する必要に迫られ、求められるリソースを最大化させる方法を模索している」という企業の現状を指摘している。その上で「モジュール型データセンターは費用対効果が高く、高い集積性や優れた省エネ技術で、費用とスペースの削減につながることから、代替案として普及し始めている」と説明する。