トレンドマイクロは11月30日、クラウド向けデータ保護ソフトの新版「Trend Micro SecureCloud(TMSC)2.0」を2012年1月16日から受注、出荷すると発表した。
TMSCは、クラウド上に保存されたデータをボリューム単位で暗号化し、セキュリティポリシーに適合したサーバ以外からのデータへのアクセスを防止する。サーバにインストールされたTMSCエージェントが対象サーバの情報を収集し、セキュリティ対策の実施有無などのあらかじめ指定したポリシーを満たしていれば、鍵管理サーバから鍵が発行されデータへアクセスできる。
新版の2.0ではサーバへの不正プログラム感染や脆弱性を利用する攻撃を防止できるという。ファイルやレジストリなどの不正変更を検知するソフト「Trend Micro Deep Security」と連携することで、不正プログラム感染やコンテンツが改ざんされた場合にサーバ上の異常を検知し、該当のサーバが重要なデータへアクセスすることも防止する。
クラウドサービスプロバイダーがTMSCを利用してセキュリティサービスを提供する場合には、ユーザー企業ではなくサービスプロバイダーが鍵管理サーバを構築、運用する必要がある。
また、新たにトレンドマイクロが運用する鍵管理サーバを利用してサービスプロバイダーがサービスを提供する形態を開始する。サービスプロバイダーは、初期の設備投資や運用コストを抑え、安全性の高いクラウドサービスの提供を容易に始められるとしている。