キングソフトは12月15日、法人向けオンラインストレージサービス「KDrive for Business」の提供を開始した。料金は100Gバイトあたり月額3000円(税別)。
KDrive for Businessは管理機能を搭載しており、コンプライアンスを強化し、ストレージ上に保管されたプロジェクトや取引先単位のファイルを共有、編集できる。安全かつ高速に企業のデータをバックアップし、スマートフォンやiPadの専用アプリを利用すれば、外出先でファイルを閲覧することもできる。
国内の複数のデータセンターで暗号化、分散化して保管していることから、専用ファイルサーバを自社で用意するよりも保管体制は万全という。クライアントソフトをインストールすると、PCのローカル上にCドライブと並ぶ形で作成されるバーチャルドライブとオンラインストレージが自動的に同期する。
クラウド上で一元管理できるほかに、ダウンロードやアップロードといった、アカウントを付与したメンバーのファイル操作をログ情報として記録し、ファイル操作やサブアカウント、日にち単位で絞り込みや検索が可能なことから、情報漏洩防止、コンプライアンス強化を図れるとしている。
ファイルやフォルダの共有機能は、社内外のプロジェクトの最新情報を簡単に共有できるという。いったんファイル共有を設定すれば、これまでのようにファイルをアップデートする度にメールでやり取りするといった作業が必要なくなる。大事なデータが別々の場所で管理されることもなくなり、変更や修正などの共有も容易になるとしている。
AndroidとiOS向けの専用アプリを利用すれば、いつでも、どこでも必要なデータを確認、共有できる。外部からのアクセス環境を構築することが難しいファイルサーバと違い、クラウドにアクセスすることから、どこでもオフィス環境を実現できるとしている。