日立システムズは1月27日、公共団体の建設・調達関連業務を支援するクラウドサービス「e-CYDEEN/クラウド」を発表した。同日より販売を開始し、4月からサービスの提供を始める。
e-CYDEEN/クラウドは、官公庁や自治体、独立行政法人を対象にしたサービスで、電子入札、入札情報公開、契約管理、競争参加資格申請受付、業者管理、成績評定など、公共工事の入札や物品調達業務の効率化を支援する目的がある。オンプレミス版の「e-CYDEEN」から機能強化を図っており、コスト面でも3割程度安く利用できるという。
e-CYDEEN/クラウドは下記の6つのサービスで構成されている。
- 競争参加資格申請受付サービス:業者登録の申請書類作成と申請受付(業者管理機能を含む)
- 電子入札サービス:電子入札コアシステムをベースに、使い勝手や顧客の要望を反映した独自機能を提供。
- 入札情報公開サービス:電子入札のオプション。発注見通し情報、発注情報、入札および契約結果などをウェブで公開する機能の提供。
- 契約管理サービス:発注見通しや起案案件の登録、入札情報や契約情報などの管理(業者管理機能を含む)。
- 成績評定サービス:発注見通しと起案案件の登録、入札情報や契約情報などの管理(業者管理機能を含む)。
- リソース提供サービス:e-CYDEENユーザーのカスタマイズに対応、クラウド環境でサービスを提供する。
価格は初期費用が105万円から、月額費が5万2500円から(いずれも1サービスあたり)。
同社によると、中小規模の公共団体では費用面の課題から電子入札システムの導入を見合わせるケースがあるという。e-CYDEEN/クラウドは、サービスとして提供されるため、初期導入コストの低減や運用管理業務の削減といったクラウドコンピューティングのメリットを享受できるだろう。
日立システムズでは、e-CYDEEN/クラウドの拡販を推進し、2014年度末までに累計6億円の売上を目指すとしている。