毎年恒例となったセキュリティいろはかるた大会
去る2月2日は「情報セキュリティの日」。皆さんの会社では、情報セキュリティにまつわる取り組みは行われただろうか。
この日が制定された経緯は、2006年10月に開催された内閣官房情報セキュリティセンター(NISC)の「情報セキュリティ政策会議」第8回会合で、「第1次情報セキュリティ基本計画」が創設されたのを記念して設定されたのが始まりとされる。
情報セキュリティに顕著な功績または功労のあった個人や団体を表彰するとともに、政府機関、関係機関、団体が協力して、セミナーやフォーラム、シンポジウムなどを通じて国民各層の幅広い参加を得た取り組みを集中的に推進する日でもある。
しかし、最近ではメディアも始め、特別な関心を持ってイベントを開催する企業も少なくなってきたように感じる。
そんな中にあって、2006年からこの時期にセキュリティ意識の向上を目的としたセキュリティイベントを開催し続けているのが、日立ソリューションズ(以前は日立システムアンドサービスとして開催)である。IT業界の振興と人材育成を目的に始まったこのイベント、2009年からは同社が情報セキュリティブログに掲載した作品を商品化した「セキュリティいろはかるた」(監修:武田圭史氏、企画・構成:伊藤ガビン氏)を用いて、社内外から参加したチーム対抗による競技かるた大会を開催し、業界の中でも名物行事になっている。
「よく言えば共有、実はタダ漏れ?」共有とセキュリティの両立は難しい
例年、1月下旬に開催していたため新春の装いを残したイベントだったが、2010年からはセキュリティの日に合わせて2月2日に開催するようになった。とはいえ、今年も会場には琴の音のBGMが流れ、再び新春気分が蘇るかるた大会となった。
セキュリティいろはかるた大会は、第1部と第2部とに分かれ、第1部は情報セキュリティ分野で日立ソリューションズと情報交換などの交流を持つ情報サービス企業や団体のチームが参加し、第2部は日立ソリューションズのユーザー企業から多くのチームが参加した。
競技は3名1チームのリーグ戦による団体戦で行われ、上位3位(個人とチーム)を入賞として賞品が授与される。
第1部では8チームが参加し、対戦相手を入れ替えて合計3試合が行われた。1時間ほど競技を進めるうちに会場は熱気で満たされ、上着を着ていると汗ばむほどになった。
一部の句と意味を紹介しよう。