富士通とぐるなび、異業種でデータ連携--飲食店への送客と健康管理を検証

田中好伸 (編集部)

2012-02-27 15:10

 富士通は2月27日、健康増進支援サービス「からだライフ」とグルメ情報サイト「ぐるなび」を連携させて、提携企業の従業員の生活習慣見直しと周辺地域店舗への送客を目的にした新サービスの実証実験を2月初旬から3月中旬まで展開することを発表した。

 からだライフは、携帯電話やスマートフォン、PCを使って理想の体作りから生活習慣の見直し、治療中の生活支援までをサポートするサービス。実証実験では、富士通の川崎工場に勤務する従業員をモニターにして、からだライフを利用することで、歩数や体重などのバイタル情報を収集、蓄積される。

 従業員が実証実験のサービスサイトにアクセスすると、収集されるからだライフの情報に応じて、生活習慣見直しを支援する「ぐるなびクーポン」が画面に複数表示される。従業員は好みのぐるなびクーポンを選択して、飲食店で利用できる。たとえば、事業所から店舗までの歩く距離に応じてお得になるカロリー消費型クーポン、野菜たっぷりや塩分、油分などを控えたメニューなどカロリー摂取型クーポンが提供される。

図 サービスのイメージ

 実験では、店舗へのモニターの送客率、サイトアクセス率やクーポン利用度、楽しみ・お得感など満足度といったモニターの利用意向、歩数や食に対する意識の変化といったモニターの生活習慣見直しの効果、飲食店の満足度などを検証して、サービス化を検討する。

 川崎市の中原区と高津区の飲食店が実験に協力する。ぐるなびは飲食店と連携したクーポンを発行するとともに、飲食店のデータを提供する。富士通は、健康データと飲食店の位置データ、メニューの料理などのデータをマッシュアップして推薦する飲食店を特定する。実験では、富士通のビッグデータ対応PaaSを活用する。

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